ウィーン旧市街 : モノクロームが似合う石畳の小路

ウィーン観光のガイドブックを見ていると、映画「第三の男」の舞台になったという場所が今でも紹介されていることがあります。 「第三の男 The Third Man」とは第二次世界大戦直後のウィーンを舞台 とした、1949年イギリス作のあの白黒映画です。



映画に出てくる街並み、テーマ音楽、ストーリー、キャストの全要素に優れた逸品で、B級映画の傑作と言われていますが、米・露・英・仏の統治下にある荒廃したウィーンという暗い時代背景が舞台の映画であり、ハプスブルク家が築いた華やかなウィーンのイメージとはかけ離れたものがあります。

それにも関わらず今だにガイドブックに紹介されるほど人気があるのは、劇中に映し出されるモノクロームの街並みとツィター(オーストリアの民俗楽器)が奏でるテーマ曲がなんともいえず情緒的で、あの雰囲気にウィーンの魅力を感じる人が少なくない、というのが理由のひとつかもしれません。

ガイドブックでは映画に出てきたロケ地が紹介されることが多いですが、それに加えて劇中に出てくる”街の雰囲気”を味わえる場所をぶらぶら歩いてみるのもおすすめです。ウィーン旧市街を訪れた際、観光客で賑わう名所を離れてちょっと路地を入ってみると、趣のある石畳の細い小道がいくつもあり、その雰囲気は実にノスタルジック。写真に取るならモノクロームという情景です。

モノクロームの似合う路地は、シュヴェーデンプラッツ Schwedenplatzから旧市街をシュテファン寺院に向かって歩く途中の界隈、中央郵便局のHauptpostamt 裏手に辺りに多くあります。特にグリーヒェングラッセGriechengasseは、ウィーン最古のレストラン グリーヒェンバイスルGriechenbeislがあることで知られている小道です。このレストランはモーツァルトやベートベンといった著名人のの直筆サインが壁に書かれていることでも有名です。

グリーベンガッセ Griechengasse グーグルマップ

レストラン グリーヒェンバイスル Griechenbeisl
http://www.griechenbeisl.at/ (英・独)

映画「第三の男」(ウィキペディア)