パケット定額といっても通常の料金よりは高額になるため、長期滞在する場合は現地のキャリアと契約する方が経済的ですが、短期旅行でなら通信料金を気にしながら使用しなくてするという点でメリットありです。 ただし、定額サービスを使うにあたって、「定額だから安心」と気を抜くのは禁物です。設定のうっかりミスで気がつけば莫大なローミング費用が掛かっていた、などということにならないように、十分に注意したいところです。 以下に海外パケット定額サービスの利用に関する事項をまとめてみました。
海外パケット定額サービスの特長
- パケット定額の課金単位は1日単位になっている。
例えば2,000円/日の場合は、上限のパケット数までなら通話料は1日で最大2000円/日。
- 料金の設定が2段階になっている。
例えば20万パケット数までの使用なら最大1,980円/日、20万パケット以降は最大2,980円/日といった具合。料金の段階はここで例を挙げたパケット数や利用バイト数が基準となる。通信料は各携帯電話会社で異なるので、使用している会社のウェブサイトで確認のこと。
- 海外向け定額パケットを利用するには諸条件がある。
例えば;
・ 国内向けパケット定額サービスに加入している必要がある
・ キャリアが指定する現地の提携業者にローミングすること
(指定に従い、現地に着いてからユーザーが自分の端末機上で手動で設定する。)
利用の注意点
- 各社の海外パケット定額サービスが適用になる条件を、必ず満たす必要がある。
- 設定ミスを避ける
最も重要です。普段ではあまり使わない設定につき、利用前に設定方法を理解しておくことをおすすめします。
- 日本時間を基準として課金される。1日しか使っていないつもりでも、日本時間で2日にまたいで使用していれば、使用日数は2日間になる。
- 定額になるのはパケット料金のみ。通話料金は対象外であり、電話料金も定額になるという訳ではない。
設定上の注意 | 渡航前
- 設定作業の前に、設定項目”データローミング”をオフにしておく。
=設定作業中に、知らぬ間にローミングで接続されてパケット通信が発生しないようにするため。
- キャリアを手動で選択しておく
現地に到着した際にキャリアが自動設定されないように、手動で設定をしておく。利用している例えばキャリアがソフトバンクなら、ソフトバンクを選択しておく。
設定についての注意:現地到着後
- 指定の現地キャリアに設定を変更する
利用しているキャリア(ソフトバンク、ドコモetc)が提携している指定の現地キャリアに設定を変更する。
- 指定の現地キャリアでの接続を確認する
接続されると、指定の現地キャリアからメッセージが送られてくる。
指定の現地キャリアでない業者に接続してしまった場合、「定額パケット対象外ですよ。パケット代が高額になりますよ」という内容のメッセージが送られてくる。その場合、指定されたキャリアに設定する。この段階でデータローミング”がオフになっていれば、通信料は掛からないので、慌てずに作業する。
関連リンク
ドコモ | 海外パケ・ホーダイ
ソフトバンク | 海外パケットし放題
KDDI | 海外ダブル定額
※2011年7月に確認した時点では、 海外ダブル定額が適用されるオーストリアのキャリアはありません。その代わりとして、海外で利用できるデータ通信カードのレンタルサービスあり。